ソニーグループ株式会社

6758 / プライム / 電気機器

かんたん解説

2027年3月期 第1四半期 / 2026-08-02 作成機械検算 96%

今回の決算でわかったこと

  • 今回の決算で最も大きな出来事は、金融事業の分離 (パーシャル・スピンオフ) です。 2025年10月1日に、金融子会社であるソニーフィナンシャルグループ (SFGI) の株式83.60%を、株主への現物配当というかたちで分配しました。これにより、長年ソニーの決算に含まれていた銀行・保険などの金融事業が連結決算から外れ、報告セグメントからも除外されました (比較のため前期の数字も作り直されています)。ソニーはエンタテインメントと半導体を軸とする事業会社へと姿を変えたことになります。
このレポートについて
対象期
2027年3月期 第1四半期
資料の種類
有価証券報告書 (EDINET) / 決算短信 (TDnet) / 適時開示イベント (EDINET) / 外部ヘッドライン
分析日
2026/08/02
本文の分量
3,617
機械検算
金額表記 250件中 241件を照合

参照した資料の明細

  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2026 (公表 2026/06/18)
  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2025 (時系列比較) (公表 2025/06/20)
  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2024 (時系列比較) (公表 2024/06/25)
  • 決算短信 (TDnet) — 2027年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結) (公表 2026/07/31)
  • 適時開示イベント (EDINET) — 自己株券買付状況報告書・臨時報告書 など 38件 (直近24ヶ月)
  • 外部ヘッドライン — 業界・市場ニュース 3件

収録している項目 (5)

  • 今回の決算でわかったこと
  • 数字で見ると
  • この会社は何で稼いでいるか
  • 気をつけて見ておきたいところ
  • ひとこと

全文を無料で読めます

つづきを読む (無料)

フルレポート

2027年3月期 第1四半期 / 2026-08-02 作成機械検算 96%

エグゼクティブサマリー

当期の全比較可能性を規定するのは、2025年10月1日実行の金融事業パーシャル・スピンオフ (ソニーフィナンシャルグループ=SFGI株式の83.60%を現物配当で分配) である。親会社所有者帰属の当期損益は△3,269億円の赤字だが、これは処分グループの累積その他の包括利益1,377,795百万円 (中身は金融事業保有債券の含み損△1,640,079百万円等) を損益へ振り替えた非現金・一過性の会計処理が原因であり、継続事業の当期利益は10,553億円、資本合計は85,136億円 (前期85,102億円) とほぼ不変、親会社所有者帰属持分比率は23.2%→51.8%へ大幅に上昇した。継続事業の営業利益は前期比+1,709億円の14,475億円で、I&SS (+962億円) と音楽 (+897億円) の増益がBungie減損1,201億円等の一過性損失を吸収した。一方、自己株式取得は前期比+2,365億円の5,221億円へ拡大し、現金及び現金同等物は7,721億円減の22,089億円となった。また継続事業の金融収益は1,390.2億円→760.4億円へ減少・金融費用は724.6億円→1,011.7億円へ増加しており、金融収支の悪化は要旨レベルの不利事実である。対象有報より新しい2027年3月期Q1速報では売上+8.2%・営業利益+40.2%と増益モメンタムが継続し、通期会社予想は営業利益17,200億円である。

出典タグの見方: 文末の は有価証券報告書など開示資料の該当箇所を、 などその他の角括弧タグは、その数値・検知が数値検算プログラムの機械計算値そのままであることを示す。「⚡逸脱◯σ」は当期の変化が例年の変動幅 (σ) の何倍かの機械検知。


事業概要

ソニーグループは、ゲーム&ネットワークサービス (G&NS)、音楽、映画、エンタテインメント・テクノロジー&サービス (ET&S)、イメージング&センシング・ソリューション (I&SS)、その他の6報告セグメントを持つコングロマリットである。2026年3月31日現在の子会社数は1,485社 (うち連結子会社1,453社)、持分法適用会社132社。収益の柱はG&NS (セグメント売上高46,856.5億円) で、音楽 (21,201.1億円)・ET&S (22,605.3億円)・I&SS (21,515.3億円) が続く。従来の金融分野は当期のスピンオフで非継続事業に分類され、報告セグメントから除外された (比較期も再表示)。


財務概況

業績

項目 (連結・IFRS) 前期 当期 増減
売上高 (継続事業) 120,349億円 124,796億円 +4,447億円 (+3.7%)
営業利益 (継続事業) 12,766億円 14,475億円 +1,709億円 (+13.4%)
継続事業からの税引前利益 13,432.0億円 14,223.7億円
継続事業からの当期利益 10,857.2億円 10,552.7億円
非継続事業からの当期利益 (△損失) 742億円 △13,578億円 △14,319億円 (赤転)
当期利益 (△損失) 11,599億円 △3,025億円 △14,624億円 (赤転)
親会社の所有者に帰属する当期利益 (△損失) 11,416億円 △3,269億円 △14,685億円 (赤転)
親会社の所有者に帰属する当期包括利益 9,410億円 14,980億円 +5,570億円 (+59.2%)

最終赤字の全量は非継続事業側で発生している。スピンオフ実行時に、所有者分配目的保有処分グループに直接関連する累積その他の包括利益のうち1,377,795百万円を非継続事業からの当期純損失として振り替えたためで、うち△1,640,079百万円は金融事業保有のOCI通過負債性金融商品の公正価値変動 (実質は債券含み損)、263,298百万円は保険金融収益 (費用) 関連である。損益は赤字だが包括利益は+14,980億円のプラスであり、資本は毀損していない。なお、時系列の営業利益・税引前利益等に付された遡及修正疑いフラグは、この継続/非継続区分の比較期再表示が原因と判断される。

継続事業の税引前段階では、金融収益が1,390.2億円→760.4億円へ減少 (前期のSpotify株式再評価益69,019百万円が当期9,919百万円へ縮小)、金融費用が724.6億円→1,011.7億円へ増加 (為替差損30,181百万円、前期1,902百万円) しており、営業増益の一部を金融収支が相殺した。実効税率は19.2%→25.8%へ上昇したが、主因は前期の一過性税金減少 (子会社からの資本払戻484億円・子会社解散353億円) の反動と会社は説明している。

バランスシート

このレポートについて
対象期
2027年3月期 第1四半期
資料の種類
有価証券報告書 (EDINET) / 決算短信 (TDnet) / 適時開示イベント (EDINET) / 外部ヘッドライン
分析日
2026/08/02
本文の分量
28,739
機械検算
金額表記 250件中 241件を照合

参照した資料の明細

  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2026 (公表 2026/06/18)
  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2025 (時系列比較) (公表 2025/06/20)
  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2024 (時系列比較) (公表 2024/06/25)
  • 決算短信 (TDnet) — 2027年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結) (公表 2026/07/31)
  • 適時開示イベント (EDINET) — 自己株券買付状況報告書・臨時報告書 など 38件 (直近24ヶ月)
  • 外部ヘッドライン — 業界・市場ニュース 3件

収録している項目 (44)

  • 業績
  • バランスシート
  • キャッシュフロー
  • セグメント
  • 資金循環
  • 仮説1: 連結最終赤字は「会計上の一過性」であり、与信実態はむしろ改善している 【判定: 支持】
  • 仮説2: 単体の短期借入金急増はグループ内調達であり、外部調達ニーズと読むと桁を誤る 【判定: 支持】
  • 仮説3: 資本準備金の全額取崩しは、株主還元の長期継続を制度面から準備した意思決定である 【判定: 一部支持】
  • 仮説4: 資本側の為替エクスポージャーは未ヘッジのまま拡大しており、取引ヘッジはむしろ縮小した 【判定: 支持】
  • 仮説5: 音楽分野への資本集中が進行中 【判定: 一部支持】
  • 仮説6: 当期営業利益は大型一過性損失を吸収した増益であり、翌期ガイダンスはその剥落を前提としている 【判定: 一部支持】
  • 仮説7: 政策保有株式の積み増しは意図的なエンタメ同盟形成 【判定: 一部支持】
  • 仮説8: 償還スケジュールは軽いが 【判定: 一部支持】
  • 仮説9: 海外子会社からの配当還流が加速しており、実効税率上昇はその代価である 【判定: 一部支持】
  • 仮説10: 国内年金は積立超過に転じている 【判定: 一部支持】
  • 反証・棄却された見立て
  • 資金動態
  • 有利子負債と償還プロファイル
  • 為替エクスポージャー (事業と資本)
  • デリバティブとヘッジ会計
  • 政策保有株式・投資有価証券
  • M&A・組織再編
  • 退職給付
  • 海外子会社の未分配利益と資金の所在
  • 従業員数と人件費の整合
  • 注記33 (非継続事業): 損失振替の中身とSFGI再認識時の同時減損
  • 注記14 (短期借入金及び長期借入債務): コベナンツ不在の明文化
  • 重要な後発事象: 還元と買収の同時進行
  • 注記12 (非金融資産の減損): Bungie・Pixomondo
  • 注記30 (企業結合): Peanuts取得価額配分は「暫定」
  • 注記25 (法人所得税): 評価減と第2の柱
  • 注記6 (流動性リスク): CP枠・コミットメントラインの規模
  • 会計方針の変更 (個別): 金融商品実務指針の適用
  • 単体の特別損失1,936.5億円 (当期新規出現)
  • 監査報告書 (KAM)
  • 償還能力
  • 資本
  • 流動性
  • 資産の質
  • 格付トリガー・財務制限条項
  • 資本効率
  • 還元
  • モメンタム
  • 主要経営指標の推移

つづき (全文 約 29,000字) は購入後すぐ読めます

3,980で読む (税込)

レポートは公表情報のみに基づく情報提供であり、投資助言ではありません。 会員登録なしでご購入いただけます。

ソニーグループ株式会社 の決算分析 | かんたん財務分析くん