株式会社コロワイド

7616 / プライム

かんたん解説

2027年3月期 第1四半期 / 2026-08-12 作成機械検算 94%

今回の決算でわかったこと

  • 売上収益・事業利益・税引前利益が「何れも過去最高」となりました。 売上収益は3,000.9億円と前期から+11.5%の伸びです。ただし、当期利益(税金を引いた後の全体の利益)は22.6億円から17.1億円へ減っており、「過去最高」という見出しと最終的な利益の動きにはずれがあります。増収の主な担い手は、当期から新しく連結に加わった豪州のステーキチェーンSeagrass Holdcoでした。
このレポートについて
対象期
2027年3月期 第1四半期
資料の種類
有価証券報告書 (EDINET) / 決算短信 (TDnet) / 適時開示イベント (EDINET) / 外部ヘッドライン
分析日
2026/08/13
本文の分量
3,338
機械検算
金額表記 244件中 229件を照合

参照した資料の明細

  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2026 (公表 2026/06/22)
  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2025 (時系列比較) (公表 2025/06/23)
  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2024 (時系列比較) (公表 2024/06/28)
  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2023 (時系列比較) (公表 2023/06/28)
  • 決算短信 (TDnet) — 2027年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結) (公表 2026/08/12)
  • 適時開示イベント (EDINET) — 臨時報告書・訂正有価証券届出書 など 8件 (直近24ヶ月)
  • 外部ヘッドライン — 業界・市場ニュース 20件

収録している項目 (5)

  • 今回の決算でわかったこと
  • 数字で見ると
  • この会社は何で稼いでいるか
  • 気をつけて見ておきたいところ
  • ひとこと

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2027年3月期 第1四半期 / 2026-08-12 作成機械検算 94%

エグゼクティブサマリー

  • 売上収益3,000.9億円・事業利益125.3億円・税引前利益65.5億円は「何れも過去最高」 だが、当期利益は前期比で減益(22.6億円→17.1億円)。増益に見える親会社帰属利益(12.5億円→22.3億円)の押し上げには、前期比で為替差益の計上(当期12.7億円)、非支配持分損益の赤転(10.1億円→△5.2億円)という利益の質の低い要因が効いており、一方で法人所得税費用の増加(25.2億円→48.3億円、うち繰延税金資産の評価減12.5億円)が最終利益を押し下げた。
  • 当期最大の構造変化は豪州Seagrass Holdco買収(対価201.6億円)。のれんは919億円→1,208億円(⚡逸脱5.4σ、例年の変動幅の約5倍)。資金は親会社が長期借入で集中調達し(長期借入収入491.7億円)、単体の関係会社短期貸付金が224.2億円→517.5億円(⚡逸脱12.4σ)へ急増。
  • 国内中核のカッパ・クリエイト(営業利益12.7億円→△2.6億円)とアトム(17.5億円→△8.3億円)が同時赤転。両社ののれん減損回避の根拠は「上場子会社の株価(レベル1公正価値)」であり、株価が直接の減損トリガーになる特異な構造。
  • 翌期首(2026年4月1日)にC-United㈱を440.9億円で取得済み。期末現金631.9億円 との対比で極めて大きいが、調達手段(既存現金/新規借入の別)は未開示であり、手元流動性の評価には調達手段の確認が必要。
  • 資本の豪ドル・エクスポージャーは開示上ヘッジされておらず(デリバティブは金利スワップのみ)、当期は在外換算差額+51.9億円 の追い風。反転すればコベナンツの資本維持条項に波及する。

出典タグの見方: 文末の は有価証券報告書など開示資料の該当箇所を、 などその他の角括弧タグは、その数値・検知が数値検算プログラムの機械計算値そのままであることを示す。「⚡逸脱◯σ」は当期の変化が例年の変動幅 (σ) の何倍かの機械検知。

事業概要

コロワイドは持株会社の下で外食事業を幅広く営む企業グループ(連結子会社107社)である。直営飲食店の運営とフランチャイズ(FC)本部事業を柱とし、日本全国と北米・アジア・オセアニアに展開する。報告セグメントは6つ: 商品開発・調達・製造・物流を担う㈱コロワイドMD、「ステーキ宮」等の㈱アトム、「牛角」「温野菜」等の㈱レインズインターナショナル、「かっぱ寿司」のカッパ・クリエイト㈱、「大戸屋ごはん処」の㈱大戸屋ホールディングス、そして当期新規連結の豪州ステーキチェーンSeagrass Holdco Pty Ltd.である。このほか「その他」区分に給食事業(㈱ニフス等)・洋菓子事業等を含む。収益の柱は国内の直営飲食店収入とFC加盟店向け食材販売・ロイヤルティであり、中期経営計画「COLOWIDE Vision 2030」でM&Aを成長戦略の柱に位置づけている。

財務概況

業績

項目(連結・IFRS) 前期 当期 増減
売上収益 2,691.6億円 3,000.9億円 +309億円相当(+11.5%)
売上総利益 1,567.7億円 1,787.4億円
販売費及び一般管理費 1,474.6億円 1,662.2億円
営業利益 77.1億円 94.1億円 +17億円(+22.0%)
金融収益 4.1億円 17.4億円 +13億円(+328.1%)
金融費用 33.4億円 46.0億円 +13億円(+37.6%)
税引前利益 47.8億円 65.5億円 +18億円(+37.1%)
法人所得税費用 25.2億円 48.3億円 +23億円(+91.7%)
当期利益 22.6億円 17.1億円 減益
うち親会社の所有者帰属 12.5億円 22.3億円 +10億円(+78.8%)
うち非支配持分 10.1億円 △5.2億円 赤転
当期包括利益 23.1億円 72.1億円 +49億円(+211.5%)

構造は明確である。営業段階の増益はSeagrass新規連結が主導し(後述セグメント)、金融収益の増加は為替差益12.7億円の計上(前期はゼロ) による。他方、税負担は法定実効税率30.58%に対し平均実際負担税率73.84%まで上昇し、その要因に「未認識の繰延税金資産の増減 +22.98%」が挙がる。当期利益全体は減益で、親会社帰属の増益は非支配持分(上場子会社アトム・カッパの少数株主)が赤字を負担した結果である。PL・BS・CF・純資産の恒等式はすべて機械検算で一致しており、残差はない。

バランスシート

このレポートについて
対象期
2027年3月期 第1四半期
資料の種類
有価証券報告書 (EDINET) / 決算短信 (TDnet) / 適時開示イベント (EDINET) / 外部ヘッドライン
分析日
2026/08/13
本文の分量
28,278
機械検算
金額表記 244件中 229件を照合

参照した資料の明細

  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2026 (公表 2026/06/22)
  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2025 (時系列比較) (公表 2025/06/23)
  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2024 (時系列比較) (公表 2024/06/28)
  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2023 (時系列比較) (公表 2023/06/28)
  • 決算短信 (TDnet) — 2027年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結) (公表 2026/08/12)
  • 適時開示イベント (EDINET) — 臨時報告書・訂正有価証券届出書 など 8件 (直近24ヶ月)
  • 外部ヘッドライン — 業界・市場ニュース 20件

収録している項目 (40)

  • 業績
  • バランスシート
  • キャッシュフロー
  • セグメント
  • 資金循環
  • 仮説1: Seagrass買収資金は親会社が集中調達しグループ内貸付で流した 【判定: 支持】
  • 仮説2: 資本の豪ドル・エクスポージャーは開示上ヘッジされていない 【判定: 一部支持】
  • 仮説3: 親会社帰属増益の主因は為替差益・非支配持分の赤字負担・税負担増である 【判定: 支持】
  • 仮説4: カッパ・アトムののれん減損の防波堤は上場子会社の株価 【判定: 支持】
  • 仮説5: 逓減型コベナンツとC-United買収440.9億円の緊張 【判定: 一部支持】
  • 仮説6: 金利リスクは固定化済み。機会は新規調達の固定化と借換コスト対応 【判定: 支持】
  • 仮説7: 単体の関係会社株式△35億円はグループ内再編の痕跡 【判定: 検証不能】
  • 仮説8: 「その他」黒転は給食収益化と区分変化の合わせ技 【判定: 検証不能】
  • 仮説9: FY2027会社予想は為替とカッパ・アトム次第の脆さ 【判定: 検証不能】
  • 仮説10: 優先配当は普通株主帰属利益の相当部分を占め、一部はTIBOR連動で増加中 【判定: 支持】
  • 反証・棄却された見立て
  • 資金動態
  • 有利子負債
  • 為替エクスポージャー
  • 与信観点(債務償還能力)
  • 退職給付・政策保有株式
  • M&A・組織再編
  • 従業員数と人件費
  • 後発事象: C-United㈱の全株式取得(最重要)
  • 重要な契約等: 財務制限条項の全面開示
  • のれん及び無形資産: 減損テストのヘッドルーム定量開示
  • 法人所得税: 繰延税金資産の評価減と未認識一時差異の膨張
  • 金融商品: 金利感応度とデリバティブの開示
  • 企業結合: Seagrassの取得原価配分の確定
  • 偶発債務・保証: 単体の債務保証
  • 非資金取引: リース取得244.5億円
  • 償還能力
  • 資本
  • 流動性
  • 資産の質
  • 格付トリガー・財務制限条項
  • 資本効率
  • 還元
  • モメンタム
  • 主要経営指標の推移

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