日本航空株式会社

9201 / プライム

かんたん解説

2027年3月期 第1四半期 / 2026-08-11 作成機械検算 96%

今回の決算でわかったこと

  • 本業は好調で、増収増益の一年でした。 売上収益は2兆125億円 (前期比+9.1%)、営業利益は2,073億円 (前期比+387億円増)、親会社帰属利益は1,376億円 (前期比+306億円増) となりました。増収の中身は国際線の旅客収入が前年対比635億円の増収、国内線の旅客収入が375億円の増収で、インバウンドや日本発のビジネス需要の回復が寄与しています。中期経営計画の最終年度として掲げていたEBIT (会社が定める利益指標) 2,000億円の目標に対し、実績は2,180億円で達成となりました。
このレポートについて
対象期
2027年3月期 第1四半期
資料の種類
有価証券報告書 (EDINET) / 決算短信 (TDnet) / 適時開示イベント (EDINET) / 外部ヘッドライン
分析日
2026/08/11
本文の分量
3,345
機械検算
金額表記 185件中 178件を照合

参照した資料の明細

  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2026 (公表 2026/06/22)
  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2025 (時系列比較) (公表 2025/06/23)
  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2024 (時系列比較) (公表 2024/06/19)
  • 決算短信 (TDnet) — 2027年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結) (公表 2026/08/03)
  • 適時開示イベント (EDINET) — 自己株券買付状況報告書・訂正自己株券買付状況報告書 など 30件 (直近24ヶ月)
  • 外部ヘッドライン — 業界・市場ニュース 6件

収録している項目 (5)

  • 今回の決算でわかったこと
  • 数字で見ると
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  • 気をつけて見ておきたいところ
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2027年3月期 第1四半期 / 2026-08-11 作成機械検算 96%

エグゼクティブサマリー

  • 売上収益2兆125億円 (前期比+9.1%)、営業利益2,073億円 (前期比+387億円増)、親会社帰属利益1,376億円 (前期比+306億円増) と増収増益。中期経営計画最終年度のEBIT目標2,000億円に対し実績2,180億円で達成。(注: EBITは会社定義の利益指標 (財務・法人所得税前利益ベース) であり、連結PLの営業利益2,073.5億円とは範囲が異なるため一致しない — 定義の正確な文言は有報MD&A原典を参照。) 利益の主因は国際旅客・国際貨物の営業増収であり、利益の質は高い。
  • ただし当期の資本増3,180億円のうち、公募永久劣後債の資本計上177,679百万円とその他の包括利益698.7億円 (ヘッジ・株式評価・年金の市況要因) が大半を占め、自己資本比率40.3%は会社目標50%程度・格付評価上目標45%程度に未達。この距離こそが永久劣後債→社債型種類株式 (後発・195,000百万円) という資本性調達連打の動機と読める。
  • 当期の負債性起債 (=社債の新規発行) はゼロ (社債発行・償還CFが共に消滅)。なお銀行借入による調達は小規模ながら継続。現金及び現金同等物は2,611.5億円増の1兆101.8億円 — 主因は劣後債発行収入。個別BSの社債残高急増 (+1,289億円) はこの劣後債が単体では負債計上されたもので、外部負債調達の増加ではない。
  • 燃油・為替ヘッジのデリバティブ資産が3,070百万円→42,189百万円へ急増。コモディティスワップ平均62.1米ドル/バレルで固定した大幅な含み益状態にあり、翌期の燃油費上昇バッファとなる。一方この含み益はOCI経由の資本増686億円の主成分であり、市況反転で剥落しうる。
  • 対象書類より新しい速報あり: 2027年3月期Q1 (2026-08-03開示) で税引前利益99億円 (前年同期409億円、-75.8%)、フルサービスキャリア事業がEBIT赤字 (△812百万円) に転落。会社は通期予想 (親会社帰属利益1,100億円) を据え置き。

出典タグの見方: 文末の は有価証券報告書など開示資料の該当箇所を、 などその他の角括弧タグは、その数値・検知が数値検算プログラムの機械計算値そのままであることを示す。「⚡逸脱◯σ」は当期の変化が例年の変動幅 (σ) の何倍かの機械検知。


事業概要

日本航空グループは、当社・子会社139社・関連会社54社で構成される航空運送グループである。報告セグメントは「フルサービスキャリア事業」(JAL本体・ジェイエア・日本トランスオーシャン航空等による国際線・国内線の旅客・貨物郵便輸送)、「LCC事業」(ZIPAIR Tokyo・スプリング・ジャパン等)、「マイル/金融・コマース事業」(JALマイレージバンク・ジャルカード・JALUX等) の3つで、その他に旅行事業 (ジャルパック) 等を営む。収益の柱はフルサービスキャリア事業で、連結売上収益の中核 (旅客収入だけで連結売上の68%を占める) を成す。会計基準はIFRS (連結)・日本基準 (単体) である。


財務概況

業績

項目 (連結・IFRS) 前期 当期 増減 増減率
売上収益 18,441.0億円 20,125.2億円 +1,684億円 +9.1%
営業費用 16,934.8億円 18,340.2億円 +1,405億円 +8.3%
営業利益 1,686.0億円 2,073.5億円 +387億円 +23.0%
継続事業からの税引前利益 1,589億円 2,072.5億円 +484億円 +30.4%
法人所得税費用 462.6億円 628億円
当期利益 1,126.4億円 1,444.5億円 +318億円 +28.2%
親会社の所有者に帰属する当期利益 1,070.4億円 1,376.0億円 +306億円 +28.6%
その他の包括利益 -27.0億円 698.7億円 +726億円 黒転 ⚡逸脱14.0σ (例年の変動幅の約14倍)
当期包括利益 1,099.4億円 2,143.2億円 +1,044億円 +94.9%

増収の内訳は、国際旅客収入 (フルサービスキャリア) が前年対比635億円の増収、国内旅客収入が375億円の増収。費用面では燃油費154億円増・人件費350億円増 (人的資本投資の増加等) と会社が説明している。包括利益がほぼ倍増した主因はOCI (キャッシュ・フロー・ヘッジ有効部分37,604百万円等) であり、純利益の伸びとは性質が異なる点に注意。

バランスシート

このレポートについて
対象期
2027年3月期 第1四半期
資料の種類
有価証券報告書 (EDINET) / 決算短信 (TDnet) / 適時開示イベント (EDINET) / 外部ヘッドライン
分析日
2026/08/11
本文の分量
26,297
機械検算
金額表記 185件中 178件を照合

参照した資料の明細

  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2026 (公表 2026/06/22)
  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2025 (時系列比較) (公表 2025/06/23)
  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2024 (時系列比較) (公表 2024/06/19)
  • 決算短信 (TDnet) — 2027年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結) (公表 2026/08/03)
  • 適時開示イベント (EDINET) — 自己株券買付状況報告書・訂正自己株券買付状況報告書 など 30件 (直近24ヶ月)
  • 外部ヘッドライン — 業界・市場ニュース 6件

収録している項目 (42)

  • 業績
  • バランスシート
  • キャッシュフロー
  • セグメント
  • 資金循環
  • 仮説1: 単体の社債残高急増は永久劣後債の単体負債計上で説明できる 【判定: 一部支持】
  • 仮説2: 資本性調達サイクルは継続する 【判定: 一部支持】
  • 仮説3: 燃油・為替ヘッジが期末時点で大幅な含み益状態 — FY2027の燃油費バッファ 【判定: 支持】
  • 仮説4: 繰越欠損金の消化が急ピッチで進み、キャッシュ税負担が正常化へ向かう 【判定: 一部支持】
  • 仮説5: FY2027 Q1のFSC赤字転落は一過性か構造か 【判定: 検証不能】
  • 仮説6: 2027年3月期に約500億円規模の社債償還が到来 — 借換起債機会 【判定: 一部支持】
  • 仮説7: 割引率上昇で年金が積立超過側へ大きく振れた 【判定: 支持】
  • 仮説8: LCC減益は意図的な供給先行投資の成長コスト 【判定: 一部支持】
  • 仮説9: 非航空 (マイル/金融) への戦略投資が実行段階に入った 【判定: 支持】
  • 仮説10: ハイブリッド資本のコストが普通株主リターンを削る構造が始まった 【判定: 支持】
  • 反証・棄却された見立て
  • 資金動態
  • 有利子負債
  • 為替エクスポージャー
  • 金利リスク
  • 与信観点 (債務償還能力)
  • 退職給付
  • 政策保有株式
  • M&A・組織再編
  • 従業員数と人件費の整合
  • 1. 後発事象: 社債型種類株式195,000百万円の発行と資本金等の減少 [注記: 重要な後発事象]
  • 2. 後発事象: ライフネット生命との資本業務提携 [注記: 重要な後発事象]
  • 3. その他の資本性金融商品 (永久劣後債) の初回計上 [注記: 資本及びその他の資本項目]
  • 4. 契約負債484,519百万円とマイレージの見積り [注記: 売上収益]
  • 5. 引当金: 航空機材修繕引当金3,296百万円の新設・環境対策引当金の積み増し [注記: 引当金]
  • 6. 減損損失は小規模 (621百万円) [注記: 減損損失]
  • 7. 信用リスク: 信用減損金融資産13,672百万円 [注記: 金融商品]
  • 8. 有形固定資産: 借入コストの資産化と圧縮記帳 [注記: 有形固定資産]
  • 償還能力
  • 資本
  • 流動性
  • 資産の質
  • 格付トリガー・財務制限条項
  • 資本効率
  • 還元
  • モメンタム
  • 主要経営指標の推移

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