株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス

9684 / プライム

かんたん解説

2027年3月期 第1四半期 / 2026-08-16 作成機械検算 92%

今回の決算でわかったこと

  • 売上は減ったのに、利益は大きく増えました。 当期 (2026年3月期) の売上高は2,976.6億円で前期から269億円の減少でしたが、営業利益は547.4億円と前期比+142億円の増益です。増益を支えたのは経費の圧縮で、支払手数料が△84億円、広告宣伝費が△36億円、賃借料が△12億円と、販売費・一般管理費が幅広く減りました。特に支払手数料は5期連続で減っており (554→325億円)、会社は「決済手段の多様化による収益性の改善」と説明しています。
このレポートについて
対象期
2027年3月期 第1四半期
資料の種類
有価証券報告書 (EDINET) / 決算短信 (TDnet) / 決算説明資料(IRサイト) / 適時開示イベント (EDINET) / 外部ヘッドライン
分析日
2026/08/16
本文の分量
3,352
機械検算
金額表記 212件中 195件を照合

参照した資料の明細

  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2026 (公表 2026/06/23)
  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2025 (時系列比較) (公表 2025/06/26)
  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2024 (時系列比較) (公表 2024/06/24)
  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2023 (時系列比較) (公表 2023/06/26)
  • 決算短信 (TDnet) — 2027年3月期 第1四半期決算短信 〔日本基準〕(連結) (公表 2026/08/10)
  • 決算説明資料(IRサイト) — 2026年8月10日開催 決算説明会資料 (公表 2026/08/16)
  • 決算説明資料(IRサイト) — 2026年5月14日開催 決算説明会資料 (公表 2026/08/16)
  • 決算説明資料(IRサイト) — 2026年2月5日開催 第3四半期決算説明会資料 (公表 2026/08/16)
  • 決算説明資料(IRサイト) — 2025年11月6日開催 第2四半期決算説明会資料 (公表 2026/08/16)
  • 決算説明資料(IRサイト) — 2025年8月8日開催 第1四半期決算説明会資料 (公表 2026/08/16)
  • 適時開示イベント (EDINET) — 臨時報告書・内部統制報告書-第45期 など 13件 (直近24ヶ月)
  • 外部ヘッドライン — 業界・市場ニュース 15件

収録している項目 (5)

  • 今回の決算でわかったこと
  • 数字で見ると
  • この会社は何で稼いでいるか
  • 気をつけて見ておきたいところ
  • ひとこと

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フルレポート

2027年3月期 第1四半期 / 2026-08-16 作成機械検算 92%

エグゼクティブサマリー

  • 当期 (FY2026/3) は減収増益。売上高2,976.6億円 (前期比269億円減)、営業利益547.4億円 (前期比+142億円)。増益の押し上げは前期比でみた販管費の圧縮 — 支払手数料△84億円、広告宣伝費△36億円、その他販管費△33億円、賃借料△12億円 — が主導し、ROE変化の主因もマージン要因 (+2.29%pt) と機械分解で確認された。
  • ただし利益の質には二つの留保がある。第一に、経常増益 (+235億円) には一過性の為替差益72.1億円 (前期は為替差損12.3億円) が含まれ、会社自身も翌期予想で経常利益=営業利益490億円と為替差益を織り込んでいない。第二に、海外組織再編費用121.4億円 (うちコンテンツ廃棄損99.7億円) を特別損失に計上し、棚卸資産の帳簿価額切下額も77.6億円と高止まりしている。
  • 営業CF 515.8億円は法人税支払の期ズレで嵩上げされている。未払法人税等は25.4億円→161.3億円 (⚡逸脱7.0σ = 例年の変動幅の約7倍)、当期の税支払額は61.6億円に留まり、翌期Q1に未払残高は40億円へ減少 (納付実行)。
  • 財務は現金2,758.0億円・借入ゼロ・デリバティブ残高ゼロの「完全内部金融+アンヘッジ」構造。株主側では3D Investment Partnersが18.53%の大量保有を報告、配当は67.2億円→186.2億円へ急増。
  • 中期経営計画の目標対比では、営業利益率18.4%で「2027/3期15%」を1年前倒しで超過 する一方、ROEは8.7%で目標10%に未達

出典タグの見方: 文末の は有価証券報告書など開示資料の該当箇所を、 などその他の角括弧タグは、その数値・検知が数値検算プログラムの機械計算値そのままであることを示す。「⚡逸脱◯σ」は当期の変化が例年の変動幅 (σ) の何倍かの機械検知。

事業概要

スクウェア・エニックス・ホールディングスは、ゲームを中心とするエンタテインメント・グループを統括する純粋持株会社であり、事業会社として㈱スクウェア・エニックス、㈱タイトー、米SQUARE ENIX, INC.、英SQUARE ENIX LTD.等17社を連結している。報告セグメントは①デジタルエンタテインメント (家庭用ゲーム・MMO・スマートデバイス等)、②アミューズメント (施設運営・業務用機器)、③出版 (コミック等)、④ライツ・プロパティ等 (二次的著作物・ライセンス) の4区分。収益の柱はデジタルエンタテインメント事業で、「ファイナルファンタジー」「ドラゴンクエスト」等の自社IPを起点にゲーム・出版・グッズ・ライセンスへ多面展開する構造である。

財務概況

業績

項目 (連結) 前期 当期 増減
売上高 3,245.1億円 2,976.6億円 △269億円
売上総利益 1,626.6億円 1,589.5億円
販売費及び一般管理費 1,220.8億円 1,042.1億円
営業利益 405.8億円 547.4億円 +142億円
経常利益 409.4億円 644.7億円 +235億円
特別損失 14.5億円 141.5億円 +127億円
税金等調整前当期純利益 395.4億円 503.6億円 +108億円
法人税等 151.0億円 207.1億円 +56億円
親会社株主に帰属する当期純利益 244.1億円 296.2億円 +52億円
包括利益 252.5億円 306.8億円 +54億円

PL連環 (売上総利益・営業利益・税引前・純利益・親会社帰属) は連結・個別とも機械検算ですべて一致しており、遡及修正・連結範囲変動のシグナルはない。当期の特別損失141.5億円のうち121.4億円が海外組織再編費用 (うちコンテンツ廃棄損99.7億円、人員削減の関係費用20.8億円) である。

バランスシート

項目 (連結) 前期末 当期末 増減
総資産 4,161.6億円 4,380.2億円
現金及び預金 2,477.6億円 2,760.5億円 +282.9億円
受取手形及び売掛金 331.8億円 304.8億円 △26.9億円
コンテンツ制作勘定 469億円 462億円 △7億円
未払法人税等 25.4億円 161.3億円 +136億円
契約負債 98.4億円 130.0億円 +32億円
負債合計 797.9億円 887.9億円
純資産 3,363.7億円 3,492.2億円
このレポートについて
対象期
2027年3月期 第1四半期
資料の種類
有価証券報告書 (EDINET) / 決算短信 (TDnet) / 決算説明資料(IRサイト) / 適時開示イベント (EDINET) / 外部ヘッドライン
分析日
2026/08/16
本文の分量
33,186
機械検算
金額表記 212件中 195件を照合

参照した資料の明細

  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2026 (公表 2026/06/23)
  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2025 (時系列比較) (公表 2025/06/26)
  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2024 (時系列比較) (公表 2024/06/24)
  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2023 (時系列比較) (公表 2023/06/26)
  • 決算短信 (TDnet) — 2027年3月期 第1四半期決算短信 〔日本基準〕(連結) (公表 2026/08/10)
  • 決算説明資料(IRサイト) — 2026年8月10日開催 決算説明会資料 (公表 2026/08/16)
  • 決算説明資料(IRサイト) — 2026年5月14日開催 決算説明会資料 (公表 2026/08/16)
  • 決算説明資料(IRサイト) — 2026年2月5日開催 第3四半期決算説明会資料 (公表 2026/08/16)
  • 決算説明資料(IRサイト) — 2025年11月6日開催 第2四半期決算説明会資料 (公表 2026/08/16)
  • 決算説明資料(IRサイト) — 2025年8月8日開催 第1四半期決算説明会資料 (公表 2026/08/16)
  • 適時開示イベント (EDINET) — 臨時報告書・内部統制報告書-第45期 など 13件 (直近24ヶ月)
  • 外部ヘッドライン — 業界・市場ニュース 15件

収録している項目 (50)

  • 業績
  • バランスシート
  • キャッシュフロー
  • セグメント
  • 資金循環
  • 仮説1: 海外再編は「膿出し+親会社による資本注入」のワンセット 【判定: 一部支持】
  • 仮説2: 個別営業収益の急増は子会社配当の吸い上げ 【判定: 一部支持】
  • 仮説3: 増益はコスト圧縮主導、為替差益72.1億円は一過性 【判定: 一部支持】
  • 仮説4: 大型株主還元・戦略投資の発動が近い 【判定: 一部支持】
  • 仮説5: 為替エクスポージャーは期末残高ベースでアンヘッジ 【判定: 支持】
  • 仮説6: 棚卸資産の積み増しは新作パイプライン再充填の先行指標 【判定: 一部支持】
  • 仮説7: 法人税の期ズレで翌期に大口キャッシュアウト 【判定: 支持】
  • 仮説8: 新宿オフィス再編の実行がほぼ完了 【判定: 支持】
  • 仮説9: ライツ・プロパティ等事業の利益急伸は大型ライセンス依存 【判定: 一部支持】
  • 仮説10: 受取配当金13.4億円→ゼロの剥落 【判定: 一部支持】
  • 仮説11: 退職給付割引率の大幅引き上げ 【判定: 支持】
  • 仮説12: FY2027/3通期計画 (営業利益490億円) は保守的 【判定: 一部支持】
  • 反証・棄却された見立て
  • 資金動態
  • 有利子負債
  • 為替エクスポージャー
  • 与信観点 (債務償還能力)
  • 退職給付
  • 政策保有株式・投資有価証券
  • M&A・組織再編
  • 海外子会社の未分配利益と本国還流
  • 従業員数と人件費の整合
  • 1. 組織再編費用 (連結損益計算書関係)
  • 2. 事業損失引当金と引当金明細表 (個別)
  • 3. 監査上の主要な検討事項 (KAM)
  • 4. 過年度法人税等 (前期のみ)
  • 5. 防衛特別法人税による実効税率変更
  • 6. 繰越欠損金と評価性引当額の増加
  • 7. 未適用の会計基準 (リース・後発事象)
  • 8. 表示方法の変更 — 暗号資産評価損の独立掲記
  • 9. 収益認識 — 契約負債と残存履行義務
  • 10. 会計上の見積りの変更 — 資産除去債務
  • 11. 保証債務 (個別)
  • 償還能力
  • 資本
  • 流動性
  • 資産の質
  • 格付トリガー・財務制限条項
  • 資本効率
  • 還元
  • モメンタム
  • 追補の要点
  • 焦点トピックの分析
  • 前回結論への影響
  • 主要経営指標の推移

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