株式会社SCREENホールディングス
7735 / プライム
かんたん解説
2027年3月期 第1四半期 / 2026-08-22 作成機械検算 96%今回の決算でわかったこと
- 売上・利益ともに前の期より減りましたが、会社が掲げる中期目標は達成圏内でした。 売上高は6,057.5億円で前期比3.1%減、営業利益は1,225.2億円で同9.7%減となりました。会社はこの減益を「成長に向けた研究開発費や人件費などの固定費の増加や売上の減少」によるものと説明しています。一方で、中期経営計画「Value Up Further 2026」の指標である営業利益率20.2% (目標19%以上)、ROIC (投じたお金からどれだけ利益を生んだかを示す割合) 20.0% (最終年度目標15%以上)、連結配当性向30.1% (目標30%以上) は、いずれも目標水準をクリアしています。
このレポートについて
- 対象期
- 2027年3月期 第1四半期
- 資料の種類
- 有価証券報告書 (EDINET) / 決算短信 (TDnet) / 適時開示イベント (EDINET) / 外部ヘッドライン
- 分析日
- 2026/08/22
- 本文の分量
- 3,192字
- 機械検算
- 金額表記 225件中 216件を照合
参照した資料の明細
- ・有価証券報告書 (EDINET) — FY2026 (公表 2026/06/25)
- ・有価証券報告書 (EDINET) — FY2025 (時系列比較) (公表 2025/06/19)
- ・有価証券報告書 (EDINET) — FY2024 (時系列比較) (公表 2024/06/24)
- ・決算短信 (TDnet) — 2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(公認会計士等による期中レビューの完了) (公表 2026/08/13)
- ・決算短信 (TDnet) — 2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) (公表 2026/07/28)
- ・適時開示イベント (EDINET) — 臨時報告書・内部統制報告書-第84期 など 7件 (直近24ヶ月)
- ・外部ヘッドライン — 業界・市場ニュース 20件
収録している項目 (5)
- ・今回の決算でわかったこと
- ・数字で見ると
- ・この会社は何で稼いでいるか
- ・気をつけて見ておきたいところ
- ・ひとこと
全文を無料で読めます
つづきを読む (無料)フルレポート
2027年3月期 第1四半期 / 2026-08-22 作成機械検算 96%エグゼクティブサマリー
- 当期は減収減益 (売上高6,057.5億円・前期比3.1%減、営業利益1,225.2億円・同9.7%減)。ただし中期経営計画「Value Up Further 2026」の指標は営業利益率20.2% (目標19%以上)・ROIC 20.0% (最終年度目標15%以上)・連結配当性向30.1% (目標30%以上) と全て達成圏。
- 実質無借金で現金同等物は2,257.3億円と5期連続増加、うち譲渡性預金は300億円→600億円→800億円と3期連続で積み増し。
- 不利事実: 契約負債 (装置前受金) が1,004.0億円→831.4億円と2期連続で減少し、対象書類より新しい2027年3月期Q1短信では売上高1,217.8億円 (前年同期比-10.3%)・営業利益143.7億円 (同-41.1%) と大幅減益。通期会社予想 (売上7,430億円・営業利益1,565億円) は据え置きで、下期偏重の計画。
- 利益の質: 特別利益の投資有価証券売却益31.2億円は政策保有株縮減に伴う一過性。一方、営業CF 927.1億円は法人税支払468.4億円 (前期246.7億円、⚡逸脱10.4σ=例年の変動幅の約10倍) の期ズレ負担を吸収しての増加であり、税支払前の小計は1,374.8億円と大幅増。
- 資本政策は自己株式消却344億円・株式分割 (2026年4月)・配当297.2億円と活発。為替面では在外子会社純資産に対する純投資ヘッジの記載はなく、資本側の為替は開示上ヘッジされていない (為替換算調整勘定の累計は119.8億円)。
出典タグの見方: 文末の は有価証券報告書など開示資料の該当箇所を、 などその他の角括弧タグは、その数値・検知が数値検算プログラムの機械計算値そのままであることを示す。「⚡逸脱◯σ」は当期の変化が例年の変動幅 (σ) の何倍かの機械検知。
事業概要
半導体製造装置 (ウエハ洗浄装置で世界トップシェア) を中核とする京都本社の装置メーカーの持株会社である。報告セグメントは、半導体製造装置 (SPE)・グラフィックアーツ機器 (GA)・ディスプレー製造装置および成膜装置 (FT)・プリント基板関連機器 (PE) の4つで、これに半導体先端パッケージ・ライフサイエンス・水素関連等の「その他」が加わる。収益の柱はSPEで、外部売上4,853.4億円と連結売上の大半を占め、最大顧客は台湾TSMC (売上に占める割合14.6%) である。連結子会社は52社 (当期にCGS ORIS GmbHを新規連結)。
財務概況
業績
| 項目 (連結) | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 売上高 | 6,252.7億円 | 6,057.5億円 |
| 売上総利益 | 2,353.0億円 | 2,331.7億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 996.1億円 | 1,106.5億円 |
| 営業利益 | 1,356.8億円 | 1,225.2億円 |
| 経常利益 | 1,382.6億円 | 1,243.2億円 |
| 特別利益 | 21.1億円 | 31.2億円 |
| 特別損失 | 13.7億円 | 7.0億円 |
| 税引前当期純利益 | 1,390.1億円 | 1,267.4億円 |
| 法人税等 | 395.3億円 | 347.4億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 994.7億円 | 920.0億円 |
| 包括利益 | 914.1億円 | 1,057.3億円 |
。PL連環 (売上総利益→営業利益→税引前→純利益) は連結・前当期とも検算で一致。会社は減収要因をSPEの売上減少 (195億2千1百万円の減収)、減益要因を「成長に向けた研究開発費や人件費などの固定費の増加や売上の減少」と説明している。実際、研究開発費は317.0億円→377.8億円、販管費の給料手当及び賞与は291.0億円→330.4億円へ増加しており、減益は「売上減×固定費増」の複合である。包括利益が純利益と逆方向に増加したのは、その他の包括利益が前期△80.6億円→当期+137.2億円へ黒転したため (その他有価証券評価差額金+48.7億円、為替換算調整勘定+49.8億円、退職給付調整+38.7億円)。
なお個別 (提出会社) PLの営業利益検算に残差があるが、これは持株会社のPLが「売上高66.7億円+営業収益 (経営管理料・子会社配当等) 1,110.1億円」の二本立てで、営業収益が売上総利益の外側で加算される表示構造によるものであり、会計異常ではないと判断する。
バランスシート
このレポートについて
- 対象期
- 2027年3月期 第1四半期
- 資料の種類
- 有価証券報告書 (EDINET) / 決算短信 (TDnet) / 適時開示イベント (EDINET) / 外部ヘッドライン
- 分析日
- 2026/08/22
- 本文の分量
- 27,437字
- 機械検算
- 金額表記 225件中 216件を照合
参照した資料の明細
- ・有価証券報告書 (EDINET) — FY2026 (公表 2026/06/25)
- ・有価証券報告書 (EDINET) — FY2025 (時系列比較) (公表 2025/06/19)
- ・有価証券報告書 (EDINET) — FY2024 (時系列比較) (公表 2024/06/24)
- ・決算短信 (TDnet) — 2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(公認会計士等による期中レビューの完了) (公表 2026/08/13)
- ・決算短信 (TDnet) — 2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) (公表 2026/07/28)
- ・適時開示イベント (EDINET) — 臨時報告書・内部統制報告書-第84期 など 7件 (直近24ヶ月)
- ・外部ヘッドライン — 業界・市場ニュース 20件
収録している項目 (45)
- ・業績
- ・バランスシート
- ・キャッシュフロー
- ・セグメント
- ・資金循環
- ・仮説1: 譲渡性預金800億円は大型投資に備えた意図的な短期待機資金 【判定: 一部支持】
- ・仮説2: 為替エクスポージャーの構造変化 — 振当処理の消滅と非ヘッジ売建予約の増加 【判定: 一部支持】
- ・仮説3: 法人税支払の急増は期ズレであり、未払法人税等の減少と整合する 【判定: 支持】
- ・仮説4: その他流動負債の急増 (+147億円) は設備投資関連の未払・前受等 【判定: 検証不能】
- ・仮説5: 契約負債の2期連続減少は受注サイクル下降の先行指標 【判定: 一部支持】
- ・仮説6: 取得→消却→信託拠出→分割という一連の資本政策 【判定: 一部支持】
- ・仮説7: 退職給付の割引率大幅引き上げ — 積立超過の拡大 【判定: 支持】
- ・仮説8: 政策保有株式の益出し加速 【判定: 支持】
- ・仮説9: 個別純利益急増 (523.0億円→742.9億円) は子会社配当の吸い上げ増 【判定: 一部支持】
- ・仮説10: 先端パッケージのFT統合は「その他」赤字の可視性を下げる再編 【判定: 反証】
- ・仮説11: 財務制限条項付借入は残高ゼロ — コベナンツリスクに実体なし 【判定: 支持】
- ・仮説12: 売掛金急増 (⚡逸脱5.0σ) は期末検収集中 — 翌期に回収正常化 【判定: 検証不能】
- ・反証・棄却された見立て
- ・資金動態と余資運用
- ・有利子負債と満期構成
- ・為替エクスポージャーとヘッジ構造
- ・運転資本
- ・退職給付・年金
- ・政策保有株式
- ・M&A・事業譲受と研究開発投資
- ・海外子会社の留保利益
- ・従業員数と人件費
- ・監査上の主要な検討事項 (連結): SPE社の製品・仕掛品の評価
- ・監査上の主要な検討事項 (個別・新規): 半導体先端パッケージ製品の売上の期間帰属
- ・財務制限条項とコミットメントライン
- ・重要な後発事象: 株式分割
- ・表示方法の変更 (連結・個別)
- ・未適用の会計基準: 新リース会計基準 (2028年3月期首適用)
- ・追加情報: 業績連動型株式報酬信託
- ・個別の保証債務
- ・監査の状況: 子会社の不適切な会計処理への言及
- ・償還能力
- ・資本
- ・流動性
- ・資産の質
- ・格付トリガー・財務制限条項
- ・資本効率
- ・還元
- ・モメンタム
- ・主要経営指標の推移
つづき (全文 約 27,000字) は購入後すぐ読めます
3,980円で読む (税込)レポートは公表情報のみに基づく情報提供であり、投資助言ではありません。 会員登録なしでご購入いただけます。
かんたん財務分析くん