東京エレクトロン株式会社

8035 / プライム

かんたん解説

2027年3月期 第1四半期 / 2026-09-21 作成機械検算 92%

今回の決算でわかったこと

  • 売上は2年連続で過去最高、それでも本業のもうけは1割減りました 当期の売上高は2兆4,435億3千3百万円で、2期連続の過去最高です。一方、本業のもうけを示す営業利益は6,249.4億円で、前期から10.4%減りました。会社は原材料の高騰や人件費の増加を原価悪化の理由に挙げています。研究開発費も2,500.2億円から2,778.7億円へ増えており、将来に向けた費用が先に膨らんだ期でした。

  • 純利益の過去最高を作ったのは、株式の売却益です

このレポートについて
対象期
2027年3月期 第1四半期
資料の種類
有価証券報告書 (EDINET) / 決算短信 (TDnet) / 適時開示イベント (EDINET) / 外部ヘッドライン
分析日
2026/09/22
本文の分量
2,927
機械検算
金額表記 146件中 134件を照合

参照した資料の明細

  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2026 (公表 2026/06/22)
  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2025 (時系列比較) (公表 2025/06/16)
  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2024 (時系列比較) (公表 2024/06/18)
  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2023 (時系列比較) (公表 2023/06/20)
  • 決算短信 (TDnet) — 2027年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) (公表 2026/07/30)
  • 適時開示イベント (EDINET) — 自己株券買付状況報告書・訂正発行登録書 など 18件 (直近24ヶ月)
  • 外部ヘッドライン — 業界・市場ニュース 20件

収録している項目 (5)

  • 今回の決算でわかったこと
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2027年3月期 第1四半期 / 2026-09-21 作成機械検算 92%

エグゼクティブサマリー

売上高は2期連続で過去最高の2兆4,435億3千3百万円となったが、営業利益は前期比10.4%減の6,249.4億円で、中期経営計画の営業利益率目標35%に対し実績25.6%と距離が開いた。親会社株主帰属純利益は過去最高の5,744.5億円だが、押し上げたのは政策保有株式の売却益1,154.9億円という一過性の特別利益であり、営業・経常段階は減益である。利益の質を見る際はこの売却益を除いて評価すべきだ。借入・社債はゼロのまま、設備投資2,160億円と株主還元 (配当2,716.2億円+自己株式取得1,500.1億円) を営業キャッシュフローと株式売却代金で賄い切った。翌期第1四半期は売上高7,323.9億円 (前年同期比+33.3%)・営業利益2,114.1億円 (+46.1%) と急回復しており、減益は一時的との見方に材料がある。

出典タグの見方: 文末の は有価証券報告書など開示資料の該当箇所を、 などその他の角括弧タグは、その数値・検知が数値検算プログラムの機械計算値そのままであることを示す。「⚡逸脱◯σ」は当期の変化が例年の変動幅 (σ) の何倍かの機械検知。

事業概要

当社グループは、当社および27社の関係会社で構成される半導体製造装置メーカーである。エレクトロニクス技術を利用した半導体製造装置の開発・製造・販売・保守サービスを主な事業とし、報告セグメントは「半導体製造装置」の単一セグメントである。国内子会社 (東京エレクトロン テクノロジーソリューションズ・九州・宮城など) が製造した装置を当社が仕入れて販売し、海外子会社が各地域で販売・保守を担う。収益の柱は新規装置の販売と、納入済み装置への保守部品・サービス (フィールドソリューション) の2本立てで、海外売上高比率は90.2%である。

財務概況

業績

項目 (連結) 前期 (億円) 当期 (億円) 前期比 (会社開示)
売上高 24,315.7 24,435.3 +0.5%
売上総利益 11,462.9 11,078.8 −3.4%
営業利益 6,973.2 6,249.4 −10.4%
経常利益 7,077.3 6,303.4 −10.9%
特別利益 0.3 1,207.3
税引前当期純利益 7,061.1 7,481.8 +6.0%
親会社株主帰属当期純利益 5,441.3 5,744.5 +5.6%
包括利益 4,761.0 6,243.4 +31.1%

(数値は、前期比は会社開示値。包括利益の増減率は)

利益の段差がこの表の要点だ。営業・経常は減益、税引前以下は増益で、両者をつなぐのは特別利益1,207.3億円である。PLの検算は連結・個別とも全段階で一致しており、この段差は表示や検算の問題ではなく実態である。特別利益は例年ほぼゼロの項目であり、機械検知でも ⚡逸脱667.1σ (例年の変動幅の約667倍) と当期最大の異常値だった。包括利益の急増 (⚡逸脱6.4σ) は、その他の包括利益が前期△680.4億円から当期+498.8億円へプラス転換したためだ。内訳は、その他有価証券評価差額金+183.8億円、為替換算調整勘定+255.6億円、退職給付調整+57.4億円。

バランスシート

項目 (連結) 前期 (億円) 当期 (億円) 増減 (億円)
総資産 26,259.8 28,610.0 +2,350
うち流動資産 18,007.6 18,354.7
うち有形固定資産 4,417.1 5,893.4 +1,476
うち投資有価証券 2,000.1 2,254.5
負債 7,707.7 7,910.0
純資産 18,552.1 20,700.0 +2,148
自己株式 △2,776.6 △4,206.6 △1,430

(増減列は にある値のみ記載)

当期のバランスシートを動かしたのは有形固定資産である。建物及び構築物 (取得価額) は3,008.8億円から4,684.3億円へ増え (⚡逸脱9.4σ)、建設仮勘定は1,370.1億円から1,014.8億円へ減った。建設仮勘定から建物への振替、つまり工事中だった建屋の完成を意味する。裏付けは設備投資の注記にあり、宮城・九州の開発棟と東北の生産・物流棟が当期に竣工した。地域別有形固定資産でも日本と韓国が増えており、竣工の場所と合う。純資産の増加+2,148億円は、純利益5,744.5億円の計上から配当2,716.2億円と自己株式取得1,500.1億円を差し引き、その他の包括利益+498.8億円と新株予約権の増加を加えた動きで、株主資本等変動計算書・検算と一致する。

キャッシュフロー

項目 (連結) 前期 (億円) 当期 (億円)
営業キャッシュフロー 5,821.7 5,397.3
投資キャッシュフロー △1,696.1 △964.9
財務キャッシュフロー △3,888.4 △4,253.6
現金及び現金同等物の増減 234.6 203.4
現金及び現金同等物の期末残高 4,850.7 5,054.1

(すべて。内訳の検算は前期・当期とも一致)

このレポートについて
対象期
2027年3月期 第1四半期
資料の種類
有価証券報告書 (EDINET) / 決算短信 (TDnet) / 適時開示イベント (EDINET) / 外部ヘッドライン
分析日
2026/09/22
本文の分量
25,186
機械検算
金額表記 146件中 134件を照合

参照した資料の明細

  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2026 (公表 2026/06/22)
  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2025 (時系列比較) (公表 2025/06/16)
  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2024 (時系列比較) (公表 2024/06/18)
  • 有価証券報告書 (EDINET) — FY2023 (時系列比較) (公表 2023/06/20)
  • 決算短信 (TDnet) — 2027年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) (公表 2026/07/30)
  • 適時開示イベント (EDINET) — 自己株券買付状況報告書・訂正発行登録書 など 18件 (直近24ヶ月)
  • 外部ヘッドライン — 業界・市場ニュース 20件

収録している項目 (44)

  • 業績
  • バランスシート
  • キャッシュフロー
  • セグメント
  • 資金循環
  • 仮説1: 政策保有株式の売却益が純利益過去最高を作った 【判定: 支持】
  • 仮説2: 建物急増は国内生産・開発拠点の増設で、資金は自己資金 【判定: 支持】
  • 仮説3: 営業減益は先行投資フェーズのコスト構造要因 【判定: 一部支持】
  • 仮説4: 賞与引当金の急減は業績連動報酬の減額 【判定: 支持】
  • 仮説5: 為替の影響を受ける金額は大きいのに、ヘッジは短期の為替予約のみ 【判定: 支持】
  • 仮説6: 有利子負債ゼロの余資運用体質、社債積み増しは運用高度化の初期サイン 【判定: 一部支持】
  • 仮説7: 自己株取得の恒常化と、消却・新取得枠・株式分割のワンセット進行 【判定: 支持】
  • 仮説8: 2026年2月6日の臨時報告書は台湾子会社事件の開示 【判定: 検証不能】
  • 仮説9: 割引率引上げで退職給付債務が縮小し、積立超過が拡大 【判定: 支持】
  • 仮説10: 新株予約権の急増は株式報酬の大幅拡充 【判定: 支持】
  • 仮説11: 消費税関連の資金の振れは輸出還付ポジションの変動 【判定: 一部支持】
  • 反証・棄却された見立て
  • 資金動態
  • 有利子負債と調達余力
  • 為替エクスポージャー
  • 与信観点 (債務償還能力)
  • 余資運用と金利感応度
  • 退職給付・年金
  • 政策保有株式
  • 海外子会社の未分配利益
  • 従業員数と人件費
  • 重要な後発事象: 自己株消却・新取得枠・1:5株式分割
  • 台湾子会社の訴訟損失引当金
  • 有価証券関係: 売却の中身と残る含み益
  • 税効果: 繰越欠損金162.3億円の出現
  • コミットメントライン3,295.5億円が全額未使用
  • 未適用の会計基準: 新リース会計基準 (2028年3月期から適用予定)
  • デリバティブ・ヘッジ会計
  • 債務保証
  • 収益認識: 前受金と受注残の代理指標
  • 償還能力
  • 資本
  • 流動性
  • 資産の質
  • 格付トリガー・財務制限条項
  • 資本効率
  • 還元
  • モメンタム
  • 主要経営指標の推移

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